理学療法士 キュンの在宅リハログ

「モニター、機器が少ない中でのフィジカルアセスメント方法」や臨床疑問をできるだけ分かりやすく、セラピストはもちろんのこと在宅に関わっている看護師やヘルパーにも使える情報を発信していくブログです。

これすごいやーーつ

理学療法士のキュン(@kyunn23)です。

 三年間、在宅分野で仕事をしていて初めて経験した福祉用具について紹介しようと思います.

 

簡易型移乗リフト   ささえ手

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「抱き上げる」「支える」をサポートする手動式介護リフト。
トイレ介助などに使用できます。
より安全な移乗のための補助ベルトも付いてます。

 

 見た目は、ごつくて大きくて使い勝手が悪そうに見えます。

しかし、介護者にとっては体に負担をかけずに移動ができるのでとても便利だと思います。

お値段も、介護ほけん1割で1200円となります。

 今回は、導入した経緯からどうなったかお伝えしようと思います。

【導入した理由】

・介護者の負担が増えて腰痛が悪化したこと

・利用者の体重が80kg前後であり両足の力が弱ってしまったことから介助が多くなってしまったこと

 

大きくこの2つの理由から使ってみようとなりました。

 

 【実際に体験して思ったこと】

率直に恥ずかしいと思いました。

お尻が思っている以上につきでます。

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リフトに乗せる準備が以外に手間がかかりました。
(足を台に乗せたり、両腕をつかませる、座ってる姿勢が崩れないように介助する)

 

両腕は、体を支えるだけの力は最低必要と思いました。

 

80kg台の体重を目的のところまで操作するのは思っていた以上にと難しかったです。 特に、方向転換では体全体を使わないと難しかったです。

 

じゅうたんの場合、方向転換のときにしわが引っかかり操作が難しいと思いました。

 【リフト導入にあたり最低限必要条件】

介護側

①60代前後の力があり、操作方法をしっかり理解できる人

乗る側
①恥ずかしい姿でも大丈夫と思う
②指示したことを理解できて、両腕の力がある人
③フローリング等平らな環境

④介護者とリフトがスムーズに移動できるだけの広さが必要


床が畳でフローリングが難しい自宅の場合は、
ホームセンターに組み立て式のフローリングが売っているのでじゅうたんや畳の上に敷くことで行えました。

 

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【今回の導入によるメリット・デメリット】

〈メリット〉

介護者の負担軽減
車椅子に移る頻度が増える
車椅子で食事することが増える


〈デメリット〉
立つ頻度が減る
セッティングに少し時間がかかる
リフトで移動するための環境整備に時間がかかる

 

【結果】

 妻の腰の痛みが少なくなった。

車椅子に座って食事をすることが増えた。
今後も、本人が出来るだけ長く家で過ごせるようにサポートしていきたいと思います。