咳込む力を維持させるためにPTができる2つのポイント
咳込む力を維持させるためにPTができる2つのポイント
理学療法士のキュン(@kyunn23)です。
理学療法士としてどうすれば咳込みを維持させることができるか?についてお伝えします。
結論は
「相手に話をさせるようにする」
「呼吸介助をさせてもらう」
具体的にどうすればいいかお伝えします。
まずせき込む力を意識していますか?
嚥下とか口の方は言語聴覚士さんがやってるから介入してない方は多いのではないでしょうか。
訪問リハビリだと、週に一回しか理学療法士が介入しないから「そんなとこまでできない」っていう方もいると思います。
そんなことはありません。
理学療法士でも、時間がない時でもやれることはあるので紹介したいと思います。
なぜ強いせき込みは必要なのか?
結論は、誤嚥性肺炎になりやすいからです。
在宅ではご高齢の方が多く合併症を数多く持たれている方が沢山います。
それによって免疫低下や口が乾くことにより口腔内の細菌が増殖、嚥下機能の低下と咳込む力が弱くなることが重なると肺炎の確率は格段に上がります。
そのため、ご高齢で何かしらの合併症を持ち活動量も低下しているような方を担当することがあれば少しでも意識するべきだ思います。
言語聴覚士のフリートークって重要なんです
言語聴覚士さんがフリートークをしているのはただ喋ってるだけではなく呼吸筋を鍛えることで咳込む力をつけるために行なっていると勉強会にて教えていただきました。
こんな簡単に書いて言語聴覚士さんには「他にもこんなこともやってる」ってあると思うんですけど今回は咳込みというところで話をさせて頂いているので申し訳ありません。
つまり、話すことって非常に重要なんです。
話すだけでって言ったらウソになりますけど極力相手に話をさせるだけで呼気筋群を鍛えられるって時間がない理学療法士には必見ですよね。
咳込むには吸えることが非常に大切
咳込む時に、浅い呼吸の状態でせき込んで下さい。せき込めが弱くなりませんか?
若い方でも浅い呼吸の状態から力を入れてせき込もうとしてもうまくいきませんよね。
つまり、呼気の筋群が強くなれば咳込みが強くなるわけではないです。
なぜ、吸えなくなるのか?
ご高齢になるにつれて、胸の周りの筋萎縮や運動機会が減ることで深く吸う機会も減るため胸郭の柔軟性は徐々に低下していくからです。
じゃどうするのか?
胸腔内に空気をしっかり入れられるようにしなくてはいけません。
呼吸介助をさせてもらいましょう。
出来るだけ最終呼気まで介助して「吐かせるを意識させましょう」。そうすることで、しっかり吸うことが出来ます。
吸うのを意識すると最終吸気までできないので注意しましょう。
まとめ
初回評価時や普段の介入にてせき込んだ時どのくらいの力で行っているか意識してみるといいと思います。
弱い咳き込みだと思ったら
胸郭を触らせてもらって硬さや広がりを確認してみましょう。
確認できれば、①よく話をさせましょう②たまには呼吸介助もして胸郭の柔軟性を保ちましょう
利用者さんと話すことはだれでもできると思います。
笑わせて大きな声を出させてあげたり、一緒になって大きな声を出したり、楽しくリハビリして声を出し合ったりなんでもいいと思います。
意識して介入してみるのも大切なことだと思いますので参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。