呼吸器疾患の検査データ解釈からリハビリの関わりまで①
呼吸器疾患の検査データ解釈からリハビリの関りまで
お久しぶりです。
訪問看護ステーションで理学療法士をしています(@kyunn23)キュンです。
本日は呼吸器疾患の利用者に対しての検査データの解釈やそれをもとにどうリハビリを進めていったらよいかについて、臨床の中で自分が考えたことや調べたことについてデータごとに分けてお伝えしていきたいと思います。
個人的な見解も含まれているため、ご理解下さい。
今回は、
①スパイロ報告書ってなんですか
こちらについて、症例を参考にしながらできる限り分かりやすく伝えていきたいと思います。
間質性肺炎、2型呼吸不全を合併した症例について
それでは症例に移っていきます。
70代女性。5歳の時にポリオを発症し、右片麻痺を呈する。
その後、70代前半にて慢性呼吸不全でHOT導入となる。特発性肺繊維症も合併する。
もともと自宅で夫の介護をしながら生活をしていたが、夫の逝去から精神的にもダメージが大きくなり、一人暮らしは困難となる。慢性呼吸不全の治療や施設入所も視野に入れたサービス調整目的で入院となった。
その後、施設にて看護リハビリ目的を含め退院となる。
さて、、、
ここから呼吸器疾患特有の検査データについて確認していきたいと思います。
こちらスパイロ報告書になります。
ん??なに??となりました。笑
少し見づらいですがご了承ください。
では1つずつ解説していきます。
スパイログラムについて
スパイログラムとは、呼吸器に関する病気の性質や病状を調べるものに必要な検査のことです。
肺活量とは
VC =肺活量といいます。
最大吸気位より最大呼気位までの容量で、この量が標準と比べて低い(80%未満)場合、拘束性換気障害といいます。
上記①資料より53%となっていますね。
下記グラフに当てはめると、拘束性換気障害に当てはまります。
努力肺活量とは
FVC=努力性肺活量
胸いっぱい吸い込んだ空気を、できるだけ勢いよく吐いて測定します。 最大吸気位から最後まで吐ききるまでの量をみます。
一秒率とは
ただこれは体を見ると努力肺活量が0.86に対して1秒量が0.85。????と思った。
これだと計算式に当てはめてしまうと1秒率が98%に達してしまう。
これは個人的な意見ではあるが、努力肺活量と1秒量に関しては予測値よりも値が低くはなっている。この辺から言える事は努力星肺活量とほぼ同等の1秒量の値だったため1秒率が高い数字になってしまったと言えるのではないかと思われる。
まとめ
上記データより、吸うことも吐くこともうまくできなくなっており換気障害が生じている。%肺活量53%であり、拘束性障害がとても強い状態である。
リハビリとしては、胸郭の柔軟性の強化と換気量を増やすために呼吸介助が必要であると思われる。換気が常に悪いことから、高二酸化炭素血症になりやすいため注意が必要である。呼吸数や手のほてりを確認しながら介入していくことが求められる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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