理学療法士 キュンの在宅リハログ

「モニター、機器が少ない中でのフィジカルアセスメント方法」や臨床疑問をできるだけ分かりやすく、セラピストはもちろんのこと在宅に関わっている看護師やヘルパーにも使える情報を発信していくブログです。

高齢者 口腔ケアの重要性について

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高齢者 口腔ケアの重要性について

理学療法士のキュン(@kyunn23)です

誤嚥性肺炎ってみなさん良く聞きますよね。

 

 

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誤嚥性肺炎とは】

  (細菌が唾液や食べ物などと一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで発症する疾患)

 

食べ物を食べた時に、飲み込みがうまく出来てないからしょうがないんだと思わないで下さい。

 

食品による誤嚥誤嚥性肺炎ではないということです。

 

【なぜ、誤嚥によって肺炎を発症するのか?】

 

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高齢になると、、、


咽頭周囲の感覚の低下嚥下の低下

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咽頭周囲に唾液が溜まりやすくなる

 

唾液に残渣がくっつくことで細菌が増える

 

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唾液や食べかす

食品誤嚥より咽頭にくっついている残渣も肺に繰り返し侵入してしまう

 

これが結果として肺炎を発症する

 

【対策】

唾液の洗浄化すること!!!

(口腔ケア)

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 【口腔ケアを適切に行った場合】

肺炎発症率 40パーセント低下

死亡率 50パーセント低下

嚥下反射の時間が短くなる

咳反射が起きやすくなる

 

という研究結果もある。 

 【口腔ケアポイント】

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①奥→手前にむけて行う

②舌の上下、側方全体をブラシで刺激する

③感覚刺激が入ることで動きが良くなる

 

【まとめ】

誤嚥性肺炎を繰り返す方、発症しそうな方がいましたら、口腔ケアの重要性をご家族や本人に伝えてみてはいかがでしょうか。

また、歯科衛生士さんに相談してみてもいいかと思います。