理学療法士 キュンの在宅リハログ

「モニター、機器が少ない中でのフィジカルアセスメント方法」や臨床疑問をできるだけ分かりやすく、セラピストはもちろんのこと在宅に関わっている看護師やヘルパーにも使える情報を発信していくブログです。

一次救命の流れについて簡単にわかりやすく解説

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一次救命の流れについて簡単にわかりやすく解説

こんばんわ。理学療法士のキュンhttp://twitter.com/kyunn23です。
前回に引き続き一次救命について話をしていきます。

今回はわかりやすく流れを説明していきます。

 

 

 

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たおれている人を見つけたら

周囲の安全確認

可能であれば感染防御を忘れずに

  

反応の確認

「大丈夫ですか」と肩を叩いて声かけを行う

 

反応がなければご家族に声掛けする

もし、誰もいなければ携帯をスピーカーモードにして119にかける。

もしくは、一時的に利用者の前から離れて周囲の方たちに応援をお願いする。

 心停止の判断

心肺停止の確認

 

気道確保した状態で呼吸を観察すると同時に頸動脈にも触れる。

5秒から10秒以内で終わらせること。

あるかないかわからない場合は、心停止と判断しただちに胸骨圧迫を行います。

 

 CPR(心肺蘇生法)

 胸骨圧迫が第一選択

CPRは胸骨圧迫から行います。

圧迫部位は「胸骨の下半分」です。

救助者が複数いる場合、1〜2分ごとを目安に交代する。

 

 

人工呼吸も同時にあると良い

人工呼吸が可能であれば行います。

胸骨圧迫と人工呼吸を30:2で行います。

人工呼吸の訓練を受けていない方は胸骨の圧迫のみで大丈夫です。

 

人工呼吸の適応

(目撃者がおらず心停止の時間が長い方、窒息など)

 

1回の人工呼吸は1秒です

(ゆっくり徐々に空気を入れるのではなく1秒で吐ききること)

実際やると「1秒って吐くって難しい」ってなりますよ。

 

空気をいれたら胸の上がりを確認しましょう。マスクをしっかりフィッティングさせないと空気が漏れてしまいます。漏れていると胸が上がりません。

 

マスクの持ち方

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鼻と口角の部分は空気が抜けやすいため写真のようにしっかり上から押さえます。もう一方の手でマスクと顎を挟みます。

(しっかりフィットしないと肺がうまく膨らみません).

 

AEDが届いたらまず電源をONにしましょう

ショックボタンを押す際は、誰も触れていないか確認を忘れずに!

 

ショック後は速やかに胸骨圧迫を開始します。

 

 

 

AEDの豆知識

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パッドは貼る位置が反対でも問題ないようです。この時、イラストと違うからといって剥がさないようにしましょう。

パッドは剥がさずそのまま救命救急士の方に渡して下さい。

 

 

以上、流れはこんな感じになります。

 

人工呼吸に関しては、その場にマスクがあることはほとんどないと考えていいと思います。

その場合は、胸骨圧迫を継続して行いましょう。

 

おわりに

 

実際は、こんな流れではできないと思います。

そもそも、胸骨圧迫の前の段階で呼吸してるのか脈が触れてるか焦りすぎてどっちだろと悩むのかなと思ってます。  

 

その時に、迷うのであれば胸骨圧迫です。

 

もし、呼吸していたとしても胸骨を圧迫した途端に利用者さんはうでを払ってきたり何かしらの行動があります。

 

また、ご家族がいない場合は一人でやって大丈夫なのか?そのあと、訴訟みたいなのにはならないのか?って思いますよね。

 

法律上は守られていますが、ただ利用者さんがどの程度の緊急性では救命措置を行わなくていいかは確認が必要かなと思います。

 

焦るのはあなただけではありません。誰もがこの状況に遭遇した時は、不安で焦ってどうしようもないと思います。

 

ただ、私たちはご家族よりも焦ってはいけないですよね。ご家族の方がお落ち着いて行動できるようにサポートもしないといけません。 

 

そのためには知識をつけて、体験して定期的にトレーニングをしていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

 以下の記事も参考にしてください↓

 

yamaga.hatenablog.jp