理学療法士 キュンの在宅リハログ

「モニター、機器が少ない中でのフィジカルアセスメント方法」や臨床疑問をできるだけ分かりやすく、セラピストはもちろんのこと在宅に関わっている看護師やヘルパーにも使える情報を発信していくブログです。

化粧は外出頻度を増やす

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化粧は外出頻度を増やす
理学療法士のキュン(@kyunn23)です。

 

高齢者で化粧している方って活気があってリハビリ意欲が高い方多くないですか?

 

化粧してない方に比べて生き生きしているように感じます。

 

今まで化粧について特に気にしてきませんでしたが、最近化粧の重要性について考えさせられます。

 

今回は化粧の重要性について自分なりにまとめにみました。

 

結論は、化粧頻度が増えると外出機会が増えるです。

理由は、化粧をすることによって積極的な気持ちが強くなり結果的に外出機会が増えるからです。

 

 

化粧頻度と外出頻度について

非高齢者は、化粧頻度も外出頻度も多いと研究結果にありますが、高齢者は高齢になればなるほど化粧頻度が減ると言われています。

 

非高齢者は、仕事面も含めて社会との関わりが強く外出機会が多いため、化粧頻度が多いのは当たり前だろうと考えます。 

 

高齢女性ではどうか?

化粧頻度と外出頻度については非高齢者より高齢女性のほうが関連が強く認められている研究があります。化粧頻度が高い人は外出頻度も高く、化粧頻度が少ない人は外出頻度も少なくなっています。

 

つまり、化粧をする機会を作ることで外出機会を作ることができるということです。

 

非高齢者の方は、外出をするために化粧をして顔を飾っています。

高齢者の場合は、化粧をすることによって積極的に生きる生活姿勢を作り外出機会を増やす。

 

一般的な考えとは逆になりますが化粧と外出に関しては、高齢者のほうが関連しやすいことから外出機会を増やすために化粧を定期的にできるようになることも一つ活動量を増やすことにつながると思います。

 

高齢者に関しては、化粧以外にも身だしなみやお洒落にも消極的傾向があるため積極的な生き方が出来ないでいることが多いです。それが、心身ともに老化を促進する要因になってしまっているのではないでしょうか。

どうしたら化粧をしてくれるか

化粧を定着させたい人がいたとしましょう。

相手の立場になって考えたときにどうしたら化粧をしたいと思いますか?

 

人と接するときではないでしょうか。

 

ただ外出するだけでは見た目をきにすることは少ないと思います。

外出をして、いろんな人に見られて会話をしなくてはいけないから見た目を気にして化粧や衣服を選んではいませんか?

 

例えば、屋外歩行をしながら知り合いの方に声をかけて話をする機会をつくる。

このように、わざと話を振って自分の見た目を気にしてもらう。

これもひとつ使える技だと思っています。

 

私たちは、化粧をしてもらうきっかけづくりをすることであって強制することではありません。どうしたら、利用者が化粧をしてもらえるかを日々考えながら介入していく必要があります。

高齢者に化粧を定着させることは至難の業だと思います。ただ、化粧にはそれだけの効果があると私は思っています。ぜひ、高齢者に化粧を勧めてみてはいかがでしょうか。

 

 

また、前回お話しした

 

yamaga.hatenablog.jp

 褒めて継続させる。これも大切だと思います。ぜひ読んでみてください。