理学療法士 キュンの在宅リハログ

「モニター、機器が少ない中でのフィジカルアセスメント方法」や臨床疑問をできるだけ分かりやすく、セラピストはもちろんのこと在宅に関わっている看護師やヘルパーにも使える情報を発信していくブログです。

施設で離床を促すための関わり方

f:id:YAMAGA:20191101221947p:plain

施設で離床を促すための関わり方

理学療法士のキュン(@kyunn23)です。

 

施設での訪問リハビリで「トイレだけは歩いていくようにお願いします」と伝えても、次回、訪問に伺うもなにも改善されていないケースよくありますよね。

 

そもそもの原因は、施設側ではなく私たちです。

 

こちらも相手の職場環境や仕事内容などを理解しないで「やってください」なんて言われてもやらないと思います。

じゃ、どうすれば意識的にやっていただけるようになるか?

 

 ただ、関わるだけでは利用者に対して手厚いサービスは増えないと思っています。

 

結論は「私の存在を目立たせる」です。

ん?どうゆうこと?ってなりますよね。

 

 施設側からするとPTキュンが訪問している利用者となります。

つまり、PTキュンが目立つことによって自動的に利用者を目立たせることになります

 

 

 

具体的にどんなことをしているかお伝えしたいと思います。

施設の管理者を名前で呼ぶ

まず、管理者の名前を覚えることが大事です。

 

情報を他の方にも伝えてもらうには伝えたことを的確に覚えてもらう必要があります。施設の方ってみんなそわそわして忙しそうにしてますよね。そこで「○○をお願いします」と伝えても、聞いているようで聞いていない場面は多いと思います。

 

じゃどうすればいいか?

仲良くなることです。

手っ取り早い方法は、名前を呼ぶです。

名前を覚えてもらえれば誰だって嬉しいですよね。

例えば

1「○○さん。お疲れ様です。今日の利用者さんの体調はどうですか?」

2「こんにちは。今日の利用者さんの体調はどうですか?」

 

 

どちらの方が、言われてうれしいですか?自分だったら1番を言われた方がしっかり考えてから伝えようと思います。

しかも、名前をいうことで相手も自然と名前を覚えるようになります。つまり、意識してもらえます。

私を意識してもらえるということは利用者さんのことも意識してもらえます。

 

名前を呼ぶだけで利用者にも意識が行く。こんな簡単な方法はないと思います。

 

 

 施設看護師と話をする

施設の看護師は、私の意見ですが施設長と同じくらいの権限がある方が多いと思います。そして、看護師に言われれば介護士の方も動いていただけることは臨床でよく目にします。

リハビリ「看護師さーん。今日の○○さん歩行器でトイレに行ってきました。訪問リハビリ以外でも介助で行ければ活動量も増えていいですね。そして、一人でトイレに行ければ最高ですね。みんなで協力して頑張っていきましょう。」

 

看護師「トイレに歩行器で行けるんですね。すごいですね。できるだけトイレは歩いていくように伝えておきます」

このように、状況と今後はこうなれば施設側も楽ですよってことを伝えつつ、みんなでやっていきましょうと伝えると周りに伝えてくれる方はとても多いです。

ただ、うまう話が出来ない方は看護師さんと利用者さんのことで話すだけでもいいと思います。何かしらスタッフに伝えてくれるはずです。

 

スタッフがいるところでリハビリを行う

f:id:YAMAGA:20191024231551j:plain

これは以外に大事です。

スタッフの人は、リハビリが来てることも知らない方って沢山います。お部屋でリハビリしていても「今日はリハビリの日でしたっけ」「いたんですね。すみません。」と言われることは多いです。

例えば、いつもベッド柵で立ち座りしているのであればわざわざ廊下の手すりまで移動して、さらにスタッフが多い場所で行うのがベストです。

 

ほとんどの方に声をかけてもらえます。

「○○さん頑張ってるね」「こんなに出来るんだね」言ってもらえるため利用者さんも励みになりますし、頑張っている姿を見てもらえます。

 

リハビリでも、トイレまで歩いていたのを見たので一緒にやってみました」と介護士さんから言われた時は本当に大事だなと思いました。

 

元気の良い挨拶を行う

 これは、当たり前ですね。

目立つためにはこれしかないですよね。

自分が目立つ=利用者に意識が向く。単純なことです。

これは当たり前ですけどマジで重要です。

施設に入ってきたときに「こんにちは。いつもお世話になります」と大きな声で言うとスタッフルームの方がみんな向きます。それでいいんです。

 

自分を施設の方に覚えてもらいましょう。

大きな声を出して注意を向かせましょう。

 まとめ

ポイント

私たち、訪問リハビリが電波塔となり利用者に関わってる方の意識を向けさせることが離床につながる

施設側からすると30人入居者がいると一人一人に手をかけないといけません。そこをいかに自分の利用者に目を向けてもらえるように活動していくかが大切です。

 

そのためには、まず自分が目立つことで施設の意識を利用者に向けていきましょう。

 

下記の記事も参考にしてください↓

 

yamaga.hatenablog.jp